Home »そば »ずる玉きらず玉 ずる玉きらず玉★ 粉に水を加える、一見簡単そうで難しい話。 ・「ずる玉」 水回しの時にうっかり水を入れ過ぎてしまうことにより、少々やわらか過ぎるものができてしまいます。 そうしますと伸ばすのに力がいらず、延しの作業中にすぐに広がりますので、楽だとばかりに打ち粉をたっぷり打って蕎麦にしてしまう。 しっかりともみこまれていないので、ちぢれて腰の立たない歯切れが悪くなってしまいます。 このようなものを「ずる玉」といいました。 ・「きらず玉」 ずる玉を通り越して、もっと水分が多くなりすぎますと、今度はベタついてあっちこっちにくっつきます。 これではいくら打ち粉を打っても蕎麦にならないため、後から粉を足し固さだけを普通にしたものをいいます。 たっぷり水を吸って溶けた状態の中に、乾いた粉を混ぜても、後から加えた粉には水分がしみ込みません。 つまり、伸ばした時に粘りの無い部分がちらばり、そこから穴が開くか、何とか伸ばせても切られて細くなると、そこがキズになり折れて「箸にも棒にもかからない」ものにしかならないので、切らずに捨ててしまったことから「きらず玉 」と名づけられたそうです。 、、そんなことに気をつけつつ、今日も蕎麦を打つ。 Tweet VFA ←蕎麦菓子(重陽の節句… 二八の「に」→ 2022年9月9日
・「ずる玉」
水回しの時にうっかり水を入れ過ぎてしまうことにより、少々やわらか過ぎるものができてしまいます。
そうしますと伸ばすのに力がいらず、延しの作業中にすぐに広がりますので、楽だとばかりに打ち粉をたっぷり打って蕎麦にしてしまう。
しっかりともみこまれていないので、ちぢれて腰の立たない歯切れが悪くなってしまいます。
このようなものを「ずる玉」といいました。
・「きらず玉」
ずる玉を通り越して、もっと水分が多くなりすぎますと、今度はベタついてあっちこっちにくっつきます。
これではいくら打ち粉を打っても蕎麦にならないため、後から粉を足し固さだけを普通にしたものをいいます。
たっぷり水を吸って溶けた状態の中に、乾いた粉を混ぜても、後から加えた粉には水分がしみ込みません。
つまり、伸ばした時に粘りの無い部分がちらばり、そこから穴が開くか、何とか伸ばせても切られて細くなると、そこがキズになり折れて「箸にも棒にもかからない」ものにしかならないので、切らずに捨ててしまったことから「きらず玉 」と名づけられたそうです。
、、そんなことに気をつけつつ、今日も蕎麦を打つ。