Home »そば »時代に翻弄された蕎麦 時代に翻弄された蕎麦★ 蕎麦には「在来品種」と「改良品種」があります。「改良品種」は従来の蕎麦の品種から、収穫量が多くなったり、病害虫に強く作業効率があがったりします。ただ、扱いづらかったり、味がいまひとつだったりすると徐々に扱われなくなっていきます。 蕎麦の品種に「信州大そば」という改良品種があります。コルヒチンという薬品を使い「4倍体処理」を施します。(種実を大きくする処理です)種実の大きさでいうと、長さが25%、幅14%アップし、重さが50%増量したりします。 その処理によって収量が増えるので、農家さんとしては助かるのですが、その食味がそこまで良くないと言われ徐々に姿を見なくなりました。 実際、食べてみると美味しいのですが、扱っているところも少なくなりました。 大量生産大量消費の時代に、蕎麦の収量を増やすというのは課題であったため、「信州大そば」が必要をされたのはわかる気がします。 しかし、手打ち蕎麦屋が増え、在来種などの小粒なものに価値が見いだされている時代に「信州大そば」が見かけなくなったのは必然なのかもしれません。 「時代に翻弄された蕎麦」蕎麦屋で見かけたら、ぜひ食べてみてください。 文 鈴木健悟 Tweet VFA ←日本各地の蕎麦 昭和の時代を忘れぬよ…→ 2023年3月22日
蕎麦の品種に「信州大そば」という改良品種があります。コルヒチンという薬品を使い「4倍体処理」を施します。(種実を大きくする処理です)種実の大きさでいうと、長さが25%、幅14%アップし、重さが50%増量したりします。
その処理によって収量が増えるので、農家さんとしては助かるのですが、その食味がそこまで良くないと言われ徐々に姿を見なくなりました。
実際、食べてみると美味しいのですが、扱っているところも少なくなりました。
大量生産大量消費の時代に、蕎麦の収量を増やすというのは課題であったため、「信州大そば」が必要をされたのはわかる気がします。
しかし、手打ち蕎麦屋が増え、在来種などの小粒なものに価値が見いだされている時代に「信州大そば」が見かけなくなったのは必然なのかもしれません。
「時代に翻弄された蕎麦」蕎麦屋で見かけたら、ぜひ食べてみてください。
文 鈴木健悟